1959年のミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』のために作られた曲で、劇中ではオーストリアを象徴する花として、トラップ大佐がドイツに併合され消えゆく祖国を想いながら、この歌を歌いました。
エーデルワイス(和名:セイヨウウスユキソウ)の花は、主にヨーロッパアルプスに生育する高山植物。日本には分布していませんが、木曽駒ヶ岳で見られるヒメウスユキソウがエーデルワイスに似た花としてよく知られています。
特徴的な星形に伸びる白い花のような部分は、実は花びらではなく葉が変形したもので、本当の花は中心部分の5〜6輪の小さな黄色いところです。その成分に鎮痛・消炎作用があることから古くから薬草として重宝され、レモンのような香りは芳香剤などにも利用されます。
【参考文献】
植物友の会・編 『世界の花・日本の花』 (牧書店)※
※国立国会図書館デジタルコレクション