11月後半の歌声喫茶は「もみじ」「まっかな秋」「公園の手品師」など、山々や街中の木々を彩る紅葉の歌を味わいました。
木々の紅葉・黄葉は、アントシアニンやカロテノイド、タンニンなどの色素や成分の作用によるもので、いわば樹木の冬支度。日光が少なく光合成に適さない冬の期間、一旦葉っぱを落として、また次の春に備えるというわけです。

ひと足先に寒〜い雰囲気の歌も。《行こか戻ろかオーロラの下を》で始まる大正6年発表の「さすらいの唄」は、「カチューシャの唄」「ゴンドラの唄」に続く芸術座の舞台の劇中歌として老若男女に親しまれました。子どもが口ずさむのが学校で問題視され、対策の職員会議が開かれたりしたそうです。作曲した中山晋平は当時教職についていたため、立場上ヒヤヒヤしていたとか。
古い歌ですから、会場でもあまりなじみがない方もいらっしゃいましたが、そこはさすが歌声フリークの皆さん。よく知っている方についていきながら、最終的には素晴らしい歌声が会場に響いていたのでした。
ラストソングは「旅愁」。《ふけゆく秋の夜〜》と歌って秋の歌声は本当にひと区切り。来月からは「冬」と銘打った歌が続々登場予定です。

【2025年11月後半 人気ベスト5】
1位:高校三年生
2位:サンタ・ルチア
3位:公園の手品師、津軽のふるさと
4位:アカシアの雨がやむとき
5位:希望、もみじ
- 青梅街道のそばで育った私にとって、いちょうは友達のようなもの。青梅街道を自転車で走るとき、いつも「公園の手品師」を歌っています。
- 「さすらいの唄」知ってました。やはり戦前生まれですね。
- 「北の旅人」、入院中の夫を毎日見舞っていた日々、歩きながらこの歌を口ずさみつつ通ったのが懐かしくて。
- いつも楽しい選曲ありがとうございます。季節にぴったりの曲が多く、やはり日本の四季はいいな〜と思いました!!
- 「公園の手品師」は歌詞もメロディーも大好きです。
- 「ダスティン・ホフマンになれなかったよ」をチャコ&チコさんの演奏で久しぶりに聴いて心にしみました。

