懐かしい歌をギター生伴奏で

高野公男・船村徹コンビの真髄とも言える名曲です。

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別れの一本杉

 
1955年(昭和30年)春日八郎
作詞:高野公男
作曲:船村徹

泣けた 泣けた
こらえきれずに 泣けたっけ
あの娘と別れた 哀しさに
山のかけすも 鳴いていた
一本杉の 石の地蔵さんのよ
村はずれ

とおい とおい
想い出しても 遠い空
必ず東京へ 着いたなら
便りおくれと 云ったひと
りんごのような 赤いほっぺたのよ
あの涙

呼んで 呼んで
そっと月夜にゃ 呼んでみた
嫁にもゆかずに この俺の
帰りひたすら 待っている
あの娘はいくつ とうに二十はよ
過ぎたろに

 

当時売り出し中だった作曲家・船村徹さん(1932 – 2017)と作詞家・高野公男さん(1930 – 1956)のコンビによる最初のヒット作。歌手・春日八郎さんにとっても、前年発売の「お富さん」のブームが続く中での大ヒットとなり、人気歌手としての地位を確立する作品となりました。

茨城県出身の高野さんと栃木県出身の船村さんは東洋音楽学校(現・東京音楽大学)で出会い、北関東出身の者同士で意気投合したそうです。二歳年上の高野さんが兄貴分で、売れない時期から一貫して、郷土への想いを土台に歌を作ることの大切さを船村さんに説いていたといいます。

俺は茨城の人間だから、茨城弁で詩を書く。おまえは栃木弁で作曲しろ」(NHKラジオ深夜便 2015年10月号より)と。

高野公男さんは「別れの一本杉」のヒット後まもなく肺結核をわずらい、翌昭和31年に26歳の若さでこの世を去りました。

【参考・引用元】
NHKラジオ深夜便 2015年10月号 作家・五木寛之“聴き語り 昭和の名曲”「第3回 作曲家・船村徹さんを迎えて①」

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投稿者:チャコ&チコの歌声喫茶
記事公開日:2021/03/07(日)