懐かしい歌をギター生伴奏で

“青春歌謡”はこの曲からはじまったと言っても言い過ぎではないのです。

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高校三年生

 
1963年(昭和38年)舟木一夫
作詞:丘灯至夫
作曲:遠藤実

赤い夕陽が 校舎をそめて
ニレの木陰に はずむ声
ああ 高校三年生
ぼくら 離れ離れになろうとも
クラス仲間は いつまでも

泣いた日もある うらんだことも
思い出すだろ なつかしく
ああ 高校三年生
ぼくら フォークダンスの手をとれば
甘く匂うよ 黒髪が

残り少ない 日数を胸に
夢がはばたく 遠い空
ああ 高校三年生
ぼくら 道はそれぞれ別れても
越えて歌おう この歌を

 

舟木一夫さんのデビューシングルにして青春歌謡を代表する1曲。発売1年で売上100万枚を越す大ヒット。続く「修学旅行」「学園広場」もヒットし、これら3曲は“学園三部作”と呼ばれ親しまれました。

この1年ほど前、当時新聞記者だった丘灯至夫氏は東京・世田谷の松陰学園に取材に訪れ、校庭でフォークダンスを楽しむ生徒たちを目にしました。この風景が「高校三年生」の歌詞に反映されているといわれます。また、歌詞に登場するニレの木は、丘灯至夫氏自身が学んだ福島県郡山商業の校庭にあった大木のイメージだそうです。

ニレの木は雄大で美しいフォルムが欧米で親しまれ、ボダイジュ、プラタナス、マロニエとともに《世界4大街路樹》のひとつに数えられます。

【参考文献】
毎日新聞学芸部『歌謡・いま・昔』(音楽之友社)
※国立国会図書館デジタルコレクション


投稿者:チャコ&チコの歌声喫茶
記事公開日:2023/06/13(火)