『この世の花』は雑誌「明星」に連載された北條誠氏の小説。ほぼ同時にラジオドラマとなり、その後松竹による映画化は9シリーズ続くブームとなりました。
北条誠氏は、この作品の大ヒットにより自分は「メロドラマ作家」のレッテルを貼られたと自身のエッセイで回想します。
そして、娯楽が多様化していく時代の中で、『この世の花』が小説、ラジオ、映画、舞台、テレビドラマと様々なメディアで展開されたことがブームにつながったと分析しつつ、何よりもそのブームを後押ししたのは、映画の主題歌が島倉千代子さんのデビュー曲となったこと、つまるところ『この世の花』が島倉千代子という天才歌手を得た幸運によるものだ、と断言しています。
【参考文献】
北条誠・著『愛の終わるとき』(PHP研究所)
※国立国会図書館デジタルコレクション

