懐かしい歌をギター生伴奏で

歌詞に出てくる「塩屋の岬」=福島県いわき市平薄磯の塩屋埼灯台

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みだれ髪

 
1987年(昭和62年)美空ひばり
作詞:星野哲郎
作曲:船村徹

髪のみだれに 手をやれば
紅い蹴出しが 風に舞う
憎や恋しや 塩屋の岬
投げて届かぬ 想いの糸が
胸にからんで 涙をしぼる

すてたお方の しあわせを
祈る女の 性かなし
つらや重たや わが恋ながら
沖の瀬をゆく 底曳き網の
舟にのせたい この片情け

春は二重に 巻いた帯
三重に巻いても 余る秋
暗や涯てなや 塩屋の岬
見えぬ心を 照らしておくれ
ひとりぼっちに しないでおくれ

 

長期入院していた美空ひばりさんの復帰作。

歌詞に出てくる「塩屋の岬」は福島県いわき市平薄磯の塩屋埼灯台(しおやさきとうだい)。昭和32年の映画『喜びも悲しみも幾歳月』にも登場する灯台です。映画は当時の塩屋埼灯台長夫人・田中きよさんの手記を原案として制作されました。

作曲家の船村徹さんは「波止場だよお父つぁん」「哀愁波止場」「ひばりの佐渡情話」など美空ひばりさんとは昭和30年代からのつきあい。ひばりさんのファルセット(裏声)の魅力を引き出したこともよく知られています。

船村さんが入院中のひばりさんに退院後の新曲について、「大病を患ったあとだから、次の曲は少し加減して、歌いやすいほうがいいんじゃないでしょうか」と伝言すると、「いやです。今までと同じようにしてください」という返事が来たそうです。(NHKラジオ深夜便 2015年10月号より)

【参考・引用元】
NHKラジオ深夜便 2015年10月号 作家・五木寛之“聴き語り 昭和の名曲”「第3回 作曲家・船村徹さんを迎えて①」

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投稿者:チャコ&チコの歌声喫茶
記事公開日:2021/03/07(日)