懐かしい歌をギター生伴奏で

作曲家・八洲秀章氏は鎌倉・由比ヶ浜のさくら貝に自身の想いを重ねたそうです。

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さくら貝の歌

 
1949年(昭和24年)小川静江
作詞:土屋花情
作曲:八洲秀章

うるわしき さくら貝ひとつ
去りゆける 君にささげん
この貝は 去年の浜辺に
われひとり 拾いし貝よ

ほのぼのと うす紅染むるは
わが燃ゆる さみし血潮よ
はろばろと かよう香りは
君恋うる 胸のさざなみ

ああ なれど
わが想いは はかなく
うつし世のなぎさに 果てぬ

 

昭和24年にNHK『ラジオ歌謡』で発表されたこの曲が作られたのは昭和14年のこと。

作曲家・八洲秀章氏が、病で失った恋人を想って詠んだ一首《わが恋の如く悲しやさくら貝 かたひらのみのさみしくありて》。これを友人である土屋花情氏に託して作詞を依頼したということです。

後のラジオ歌謡でのヒット曲「あざみの歌」や「山のけむり」に通じる抒情性溢れる八洲秀章氏らしい曲調に、自身の想いから生まれた歌詞のリアリティもあいまって、美しく哀しいメロディが胸に迫ります。


投稿者:チャコ&チコの歌声喫茶
記事公開日:2022/11/23(水)