歌声喫茶の愛唱歌
:91件「南国土佐を後にして」と並ぶペギー葉山さんの代表曲のひとつです。 歌の舞台は青山学院青山キャンパスであることがよく知られており、歌詞にも登場するチャペル前にはこの歌の歌碑が建てられています。作詞・作曲者の平岡精二氏は青山… 続きを読む →
三浦洸一さんは東洋音楽学校(現・東京音楽大学)声楽科を卒業後、作曲家の𠮷田正氏に師事。「弁天小僧」「東京の人」「踊子」など数多くのヒット曲があります。 「落葉しぐれ」はデビュー年である昭和28年9月に発表しヒットした曲で… 続きを読む →
就職で都会へ出た男性と地元に残る女性。離れ離れになった二人の心模様が交互に描かれる歌詞の形式がユニークです。かろやかな曲調は耳に心地よく、それがかえって歌詞の切なさを際立たせているようです。 月日とともにうつろう想い、あ… 続きを読む →
発表以来現在まで広く愛唱されている初夏の抒情歌です。NHK『ラジオ歌謡』で石井好子さんの歌で放送されました。 作曲家の中田喜直氏は「ちいさい秋みつけた」「心の窓にともし灯を」「雪の降るまちを」など季節の名曲を生み出してい… 続きを読む →
鎮魂の抒情歌としてこんにちまで愛唱されているこの歌が作られた背景については、逗子市立図書館による以下の文書を引用します。 1910(明治43)年1月23日、逗子開成中学校生徒11名と逗子小学校児童1名を乗せたボート「箱根… 続きを読む →
“ビロードの歌声”の異名をもつ津村謙さんと、やはり耳に心地よい美声で戦後の歌謡界を彩った吉岡妙子さんによるデュエット曲です。同名の恋愛映画(主演:岸惠子・佐田啓二)の主題歌として大ヒットしました。 吉岡妙子さんは戦後にビ… 続きを読む →
サトウハチロー氏のエッセイ『見たり聞いたりためしたり』を映画化した作品の挿入歌です。エッセイは昭和21年から10年にわたって新聞「東京タイムズ」で毎日連載されました。 曲は服部良一氏のアメリカ音楽に対する深い造詣と無邪気… 続きを読む →
長崎県佐世保市出身の歌手・平浩二さんのヒット曲。ダイナミズム豊かな歌唱は同郷の前川清さんにも通ずる雰囲気で、“佐世保スタイル”とでも呼びたくなるような味わい深いものです。 千家和也氏による歌詞は、渋谷駅東口のバスターミナ… 続きを読む →
月夜の浜辺で鳴く千鳥のようすを哀しくも神秘的に描く童謡です。 よせてはかえす波のようなアルペジオ(分散和音)と、夢かうつつか惑うような半音を交えた和声の進行で、詩のみならず音楽的な側面からもファンタジーの色合いが表現され… 続きを読む →
明治17年『小学唱歌集 第三編』に収められたいわゆる翻訳唱歌です。発表時の題名は「菊」でしたが、のちに歌い出しの歌詞「庭の千草」で呼ばれるようになりました。 歌い出しの歌詞がそのまま正式タイトル、あるいは通称となっている… 続きを読む →
1976年(昭和51年)にちあきなおみさんのシングル「酒場川」のB面として発表。それから7年後に瀬川瑛子さん他多くの歌手の競作で発表される中、細川たかしさんの盤が大ヒットしました。 “矢切の渡し”は江戸川をはさんで東京葛… 続きを読む →
NHK『ラジオ歌謡』の前身にあたる番組『国民歌謡』で放送されました。 歌詞は島崎藤村の詩集『落梅集』(明治34年)に収められた詩。民俗学者・柳田國男が藤村に語った、愛知県伊良湖岬の恋路ヶ浜に流れ着いた椰子の実の話がモチー… 続きを読む →
TBSドラマ・花王愛の劇場『三どしま』主題歌。 8ビートのポップス・サウンドとわかりやすい歌詞で、若い世代にも知られる大ヒット曲となりました。同年の日本作詩大賞、日本レコード大賞・作詞賞を受賞。 曲は昭和43年の島倉千代… 続きを読む →
作曲した八洲秀章氏は「さくら貝の歌」「あざみの歌」「山のけむり」などの美しい名曲抒情歌の作者として知られます。 その八洲氏の初期作品と言えるこの曲は、一聴すると戦前流行歌風のアップテンポの曲調ですが、流れる旋律はたしかに… 続きを読む →
昭和24年にNHK『ラジオ歌謡』で発表されたこの曲が作られたのは昭和14年のこと。 作曲家・八洲秀章氏が、病で失った恋人を想って詠んだ一首《わが恋の如く悲しやさくら貝 かたひらのみのさみしくありて》。これを友人である土屋… 続きを読む →